穏やかな物欲

都内在住アラフォーサラリーマンが自己満足で洋服を楽しむ記録

買い物日記 ~高い靴下の良さとは~

学生時代から長い間、ユニクロで3足990円の靴下を年1,2回買って過ごしていました。
さらに去年は無印で1足230円の靴下も発見し、単価は下がる一方。
手持ちがボロくなったら店に行って、適当に色柄を選んで1分で会計という頓着の無さでしたが、一方で、毎度セレクトショップの片隅で目にする1足1000円を超える靴下もなんとなくずーっと気になっていました。

高い靴下って何が違うんだろう?3倍高くても3倍良い品質ってことはさすがに無いでしょ、などと思うこと数年。
去年12月、ついに4足の高級(当人比)靴下を購入しました!

左から1430円、1815円、1100円

確か1210円

事前にネットで情報収集をした結果、定番ブランドとしてHALISONとTabio、そして靴のブランドとして知られるblue overをTwitterでおすすめいただき、それぞれ1足ずつ購入。
その後Tabioで見つけたケーブルソックスが欲しくなったのでもう1足追加しました。
それから2か月、既存の靴下と併用する形で履き続けることで高い靴下の良さが分かってきました。

ネットを巡回すると、高い靴下の優れた点として挙げられるのは以下の4つくらい。

  • 耐久性
  • 消臭機能(素材の違いによる吸湿性能の差や抗菌加工に由来)
  • デザイン性
  • 履き心地

耐久性や消臭機能については真冬の2か月では判断が付かず、デザイン性もモノによりけりです。
今回購入したうち無地でもボーダーでもないケーブルソックスをユニクロで探してみたところ、2足990円で購入可能とのことでした。

https://www.uniqlo.com/jp/ja/products/E442404-000/00?colorDisplayCode=15&sizeDisplayCode=025より引用

ところが、最後の履き心地に関しては価格差によって大きな2つの違いを感じています。

まず、履いてみてすぐわかるのがクッション性、厚みの違いです。
安い靴下は足と床/靴の間に1枚布を挟んでいるだけの感覚なのに対し、高い靴下には確実にクッション性を感じます。
特に、今回購入したうち最も高価なblue overの靴下は肌触りが柔らかくモコモコした感触がとても気持ち良い!

知識が無さ過ぎて購入後に知ったのですが、これはパイルソックスと呼ばれる靴下であり、内側の足底部分がパイル地(糸をループ状に編みたてた生地)なので、柔らかい履き心地になるんだそうです。
なんだか奥深き靴下の世界が広がっている予感…。

また、安い靴下の場合、たとえ初めは柔らかく足にフィットしていても、何回か履いているうちに引っ張られる力と体重で薄くぺったんこに伸びていき、最後はほぼ足の形の板(?)になる印象なのですが、高い靴下は洗濯を経ても伸縮性が維持され、しなやかなままです。
文字にすると意外性もなく、「でしょうね」以外の感想が出てこないのですが、実は結構強烈なエピソードで得た気づきでした。

まず、1月中旬、購入から1か月を過ぎたあたりで時々靴の中で足の指が遊んでしまう感覚を覚えます。
あまり経験のない感覚ですが、何となく不快で指をもぞもぞ動かしてしまうことが増えました。
その後、ただの不快感は明確なストレスに変わります。
足を踏み出したり進行方向を変える時に、靴の中で足が滑ってしまい力が逃げていくのです。
初めは気に留めていなかったものの、はっきりと支障を感じるようになったので考えてみたところ、この現象は安いソックスを履いている時とフットサルをプレーしている時だけ生じていることに気づきました。
つまり、高い靴下を履くようになったことで、逆にフィット感の低い靴下で起こっていた無駄なパワーロスに気付くようになってしまったのです。(何回か検証した結果、この説は正しそうです。)

*(脱線) このことで近年スポーツ界で5本指のソックスが人気を高めていることにも合点がいきました。
激しい伸縮を繰り返し破れることも多いスポーツソックスは、編み方や素材にこだわって高いフィット感を維持することが難しく、実現できたとしてもおそらく高価になります。
なるべくコストをかけず、極力靴下の中で足が動かないように、と行き着いたのが5本指ソックスなのでしょう。(多分)

今後もっと長く履いて耐用期間の差まで分かってくれば、いわゆるコスパ面での比較ができるようになりますが、私自身はもうこの時点で次も高い靴下を買いたいと感じています。
コストあたりのパフォーマンスよりもパフォーマンスの絶対値を重要視するようになり、4、5倍といえど2000円未満 × 年に数足の出費であれば全然問題ないとの判断です。

良いものを知って水準を下げられなくなる典型的な例になりましたが、そんなに高くもないし、毎日身に付けるものなのでこだわるのも悪くないでしょう。

気になっている方は、ぜひ一度お試しあれ。