穏やかな物欲

都内在住アラフォーサラリーマンが自己満足で洋服を楽しむ記録

買い物日記 ~NULABEL/ジップブルゾン~

今までで一番高い洋服を買いました。買ってしまいました。
先週買ったのにまだドキドキします。
モノはNULABEL(ニューレーベル)というブランドのブルゾン。

NULABEL / ZIP BLOUSON [WOOL GABARDINE]

出会いは昨年10月末。

思いっきり一目惚れしています。
それから3か月。元tweetのお店で4割引きになったのを知り、居てもたってもいられず試着に伺い、まんまと物欲に負けたのです。
(高円寺のLampaさんはセレクトも割引の思い切りも素敵すぎます)

照明のオレンジ色の影響が

本記事では、まず前半で惚れたポイント、後半に今回初めて知ったNULABELというブランドとブルゾンの生地に関するこぼれ話を紹介します。

■惚れたポイント
Tweetにもあるように、一番は生地感です。
マットで、そしてどこかしっとりした質感の黒い色にただならぬ魅力を感じました。
が、実物を触ってみると第一印象とは真逆で、非常にドライで軽い生地。
紙のようなウールを作って欲しいとのオーダーをとあるハイブランドから受けて生み出された、特別なウールギャバジンだそうです。
ハリ感があって軽く、そして黒い。
近年話題になったペンタブラックのように周囲の光を吸い込んでいるかのようです。

生地に加えて、襟や袖もきっちりシャープで端正な印象を与えます。
しかし、一見スマートながら実際に着てみると、肩から腕にかけて丸みが生じ硬くなりすぎないシルエット。
lampaさんの解説では"袖は立体的なパターンを採用し腕に沿った綺麗なカーブを演出。"とありますが、背面を見るとよく分かります。

裾のタグなどもカジュアルな要素となり、スマートなカッコよさと軽さを併せ持つ一着となっているのも非常に魅力的です。(ここまで早口)

【写真追加】春がきたので着ましたf:id:sunao-na-onasu:20230331095002j:image

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ここからは座学で得た情報。
有り難みを積み上げることで高い買い物の罪悪感を軽くする作業です。

NULABEL(HPへのリンク)について
お店で伺った話によると、東京発のNULABELはデザイナーの濵田 博昭さんが一人で切り盛りするブランドとのこと。
2019年のTokyo 新人デザイナーファッション大賞で最高位である東京都知事賞を受賞しパリのショールームに出展したり、英国の有名セレクトショップ ブラウンズ(BROWNS)で取扱われるなど、海外進出に積極的です。
昨年はAsicsとのコラボスニーカーも発表。まさに新進気鋭の作り手と言えそうです。

かっこいい

 

いずれもhttps://www.switch-pub.co.jp/asics-nulabel-cm1y0k42/より引用

 

他の服も眺めると、生地、素材の使い方が素敵!というのが印象に残ります。
継続的に購入できるお値段ではないのですが、今後も目の保養としてチェックしたいと思います。

■生地の裏話
私が一目惚れしてしまったこの生地、前述の通り特別なオーダーを受けて開発されたものなんですが、現時点で同じ生地を作れる職人は他にいないそうです。
ライバルたちが分解して研究しても、製作工程でわからない部分があるそうで。
希少な素材ゆえ、あるブランドが使いたいと希望した場合は職人のもとを直接訪ねて認められる必要があるとの話を伺いました。
野球のグラブ職人やバット職人で同じような話を聞いたことがありますが、作り手がオンリーワンにまで技術を高めることで、買わせてくれと請われるようになるなんて、何ともかっこいい話です。

■おわりに
こちらのブルゾン、買ったはいいものの有り難みが強すぎて現在はクローゼットの中で崇め奉られています。(なので着用写真がありません)
既存の服と合わせて浮かないかが目下の悩みではありますが、春になったら大事に大事に着て写真を撮った暁には再度ご紹介します。

さて。
GWまでは買い物を控え、おとなしくしなければ。。。